こんにちは。
前回のブログで今回のブログのタイトルを告知したのですが、わたくし後悔しています。
写真を撮るにも、天気がなかなか優れなかったんですよね。
農場は特に山間にあるので、なかなかね…。
タイトル告知パターンは第1回目にして、もうやめようと思います…。
さてさて、トップ画像は、この間農場に行ったとき「これガーデンに植えよう!」と即決したアヤメです。
朱色のきれいな種がおもしろいですね。
マッキーで目を描いたら、モンスター感が出ました。
このように、花が咲いているときは「あ、アヤメが咲いてる。」くらいにしか思わなくても、
この実を見たら、「なにこれ!植えたい!!」になるんですよね。
やっぱり、農場は足繁く通って、その植物の移り変わる表情を見なければと思います。
調べたら、アイリス・シビリカという種類でした。
植物は花が咲くときが、もてはやされるのは仕方のないことなのだけれど、
その後だって美しい。
農場は、樹木に囲まれたガーデンとは違い、日当りと風通しも最高に良いので、
花後の姿も美しく残ります。
左:アルメリアの花後。右:アスチルベの花後。
左:パルテニウムの花後。右:ヘレニウム・オータムナーレの花後。
アレチノヌスビトハギの花後。
さて、突然ですがわたしはオランダのガーデンデザイナーのピエト・アウドルフさんが好きです。
ピート・オウドルフ。とか、日本語読みだといろいろな読み方があります。
ピエトさんが手掛けたガーデンは、ナチュラルなんだけれど、計算されたナチュラルで。
「野生の植物以外も選ぶこと、より野生らしくなります。」
この言葉なんか哲学的で超カッコイイと思いませんか?
ピエトさんが作ったガーデンの写真を見ていると、開花ではないときの美しさに心奪われます。
開花は確かに華々しく美しいけれど、Birth(春)からLife(夏)そして最後にDeath(秋・冬)と移ろいゆく、
植物のその時々のフォルムを第1に考えているらしいんですよね。
「植物が味わいある形で枯れていくことは、これから生長していくことと同じくらい重要なことだ。」
はい、またもや名言です。
おこがましいですが、Kukkaの解釈(空想)。
例えば広い広いところに、布の製造工場がある。
工場と言っても、そこは広―いガーデン。その土地はめくることができる。
毎日そこをめくる。日めくりカレンダーとかパラパラ漫画のように、めくっていく。
(めくり職人、という職業がある設定にしよう。)
その日のガーデンのテキスタイルが、毎日できあがるわけです。
そこにある植物模様はBirth、Life、そしてDeathに向かって移りゆくけれど、
どの日にめくった布も、全体のバランスがよくて、
どの布でカーテンやワンピースを作っても、友人とかからすごく素敵なテキスタイルだね!
って褒められるかんじ。
木枯らしが吹くころの布は、モノトーンに近い色で、クッキリとして影のような植物のフォルム模様。
フォーマルな時、その布で作った洋服を着ていくような。
……おーい誰か、この話で絵本作ってくれー。
とにかくピエトさん、好きです。
まあ、そんな風に憧れています。
さて、話は農場に戻ります。
最近は雨の日が多いので、農場スタッフは収穫した種を、選別する作業を進めています。
ゴミを取り払ったり、実入りのない種と充実した種を選り分けたり。
植物の種類によって、種の形状や大きさが全然違ったりするので、かかる時間も種類によって全ちがうのです。
気が遠くなるー。
こまかっ!!
さかなたちー。
おさかなー。
金魚草の種です。
さかなの形状をした鞘に、ちいさな種がたくさん入っています。
この種はたしか、いつかのブログでもご紹介しましたが、この面白さを超す種はなかなかありません。
花の形も、種になっても、おさかな。徹底的に金魚草。
種つくりの作業は根気が大事。
農場スタッフえらい!
農場もすっかり寒くなっていました。
そんな農場で精魂込めて育てた葉ボタンを、ガーデンに植え始めました。
どんどん植える。
どんどこ植える。
葉ボタンはギュウギュウに詰めて植えた方がもりもりで可愛いので、
そんなに広くない面積にもたくさんたくさん植えます。
そんな葉ボタンの植栽もお楽しみいただける季節です。
文章いっぱいで読むのが疲れたと思いますので、
ガーデンの様子をザザザーーっとお知らせいたします。
コスモスがきれい。
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いろんなコスモス。咲いています。
いろんなサルビア、咲いています。
リンドウ見頃です。
苔がきれいです。
雨を喜んでいます。
霧雨の奇跡。
メドウガーデンのグラス(ミューレンベルギア・カピラリス)に霧雨の粒が絡まって、
なんとも幻想的!
もくもくして見えました。
ガーデンも今期閉園まで、あと半月ほど。
どんなエピローグになるかな。
晩秋が紡ぐ布地をどうかめくりにきてください。
記事を読んでいつも思いますが、Kukkaさんて面白いですね。
ガーデンのテキスタイルの絵本、わたし欲しいです!
Kukkaさん、出版してくださいな。
気が遠くなる種の選別も楽しそうと思ってしまいます。
げんなりする作業でしょうけど。
Kukkaさんの同僚が羨ましいです。
元気をもらえますもんね。
わたしもそんな存在になりたいなー。
投稿情報: megt | 2017/10/22 15:54
megtさんこんにちは。
いつも、迷宮に入ってしまうようなブログにお付き合いいただきありがとうございます!
昔、一瞬絵本作家になりたかったことを思い出しました。
絵が描けないからだめです…。
わたしはmegtさんに元気をもらいました。
ありがとうございます!
投稿情報: Kukka | 2017/10/22 16:18